水道管から「ブーン」という音が!原因と解決方法を徹底解説
ある日突然、水道を開けた途端に「ブーン」と異音が響き渡った経験はありませんか?普段、音が発生しない場所からの異音は、どうしても気になりがちです。この場合、なにかしらの水道のトラブルが潜んでいる可能性があります。今回は、水道管から「ブーン」と音が発生する原因と具体的な解決方法について詳しく解説します。
水道管から「ブーン」と音がする原因
水道管から「ブーン」と音が発生する原因は、大きく分けて3つ考えられます。
パッキンの劣化
蛇口内には、水漏れを防ぐためにさまざまなパッキンが使用されています。経年劣化によってパッキンが劣化すると、ゴム部分が硬くなり、金属同士が擦れ合うため振動が生じ、「ブーン」という音の原因となります。とくに、水栓コマパッキンと呼ばれる部品が劣化しやすいといわれています。
ウォーターハンマー現象
蛇口を急速に閉めた時に、水道管に衝撃が生じ、「ゴン」と音が発生する場合があります。これがウォーターハンマー現象です。「ゴン」という衝撃音は、壁や床をとおして「ブーン」という音に聞こえる可能性もあります。ウォーターハンマー現象は、水道管の破損や水漏れを引き起こす原因となるため、早めの対策が必要です。
空気の混入
断水後などに水道管内に空気が混入すると、水を流した際に空気が抜ける音として「ブーン」と音が発生するケースがあります。一時的な現象であり、通常であれば空気が抜けきると音は止まります。しかし、稀に空気が完全に抜けきらず、異音が長引く場合もあります。
異音の種類で判断!原因を特定する方法
原因を特定するためには、音の種類に注目する方法が有効です。音の大きさや鳴るタイミングの確認は、適切な対策を講じる手掛かりとなり、トラブルの早期解決につながります。
音がどの程度鳴り続けるのかを確認
まず、音の持続時間に注目します。一瞬だけ音が鳴る場合は、パッキンの劣化やウォーターハンマー現象が考えられます。一方、蛇口を開閉するたびに音が鳴る場合は、パッキンの劣化が原因であるケースが多いです。また、水を使用し続ける間ずっと音が鳴り続ける場合には、ウォーターハンマー現象や空気が水道管内に混入している可能性があります。
音の大きさを確認
音の大きさも重要な手掛かりとなります。小さな音の場合はパッキンの劣化が多いですが、逆に大きな音がする場合はウォーターハンマー現象や空気の混入が原因の可能性があります。
音が鳴るタイミングを確認
さらに、音の発生するタイミングにも注目するとよいでしょう。たとえば、蛇口を開けた時や閉めた時に音が発生する場合、パッキンの劣化やウォーターハンマー現象が考えられます。断水後に音が発生する場合は、水道管内に空気が混入している可能性があります。異音の情報を総合して判断し、水道管から発生する音の原因の大まかな特定が可能です。
異音解消の対策方法
水道管から「ブーン」と異音が発生した場合、原因に応じた以下の対策方法があります。
パッキンの交換
パッキンの劣化が原因の場合は、新しいパッキンに交換する対処で異音が解消されます。パッキンはホームセンターで購入できますが、交換には工具が必要となるため、自信がない場合は水道修理業者への依頼をおすすめします。
パッキン交換は、比較的簡単な作業です。必要な工具は、ドライバーやモンキーレンチ、プライヤーなどです。手順としては、まず止水栓を閉め、蛇口のハンドルを外します。次に、古いパッキンを取り外し、新しいパッキンを取り付けます。最後に、ハンドルを元に戻し、止水栓を開ければ完了です。
ただし、パッキンにはさまざまな種類があるため、適切なサイズのパッキンを選ばないと水漏れが発生する可能性につながります。また、作業中に部品を破損したり、怪我をしたりする可能性もあるため、自信がない場合は水道修理業者への依頼がおすすめです。
水圧の調整
ウォーターハンマー現象が原因の場合は、元栓を少し締め、水圧を調整する方法で異音が改善されるケースもあります。また、圧力調整弁の取り付けにより、水圧を一定に保てます。水圧の調整は比較的簡単な作業です。
必要な工具は、ドライバーとモンキーレンチです。手順としては、まず止水栓を閉め、元栓のバルブを少し回して水圧を調整します。そのあとに止水栓を開ければ完了です。
空気の除去
空気が混入している場合は、蛇口をゆっくりと開け閉めする対応で、空気が抜けるケースがあります。それでも異音が止まらない場合は、水道修理業者に依頼する必要があります。空気の除去は、必要な工具もなく比較的簡単な作業です。
手順は、蛇口をゆっくりと開け、水を少しずつ流したあと、蛇口をゆっくりと閉め、空気を抜きます。数回繰り返すと空気が抜けきります。
まとめ
水道管から「ブーン」という異音が発生した場合は、原因を特定して適切な対策をしましょう。放置をすれば水漏れや故障につながる可能性もあるため、早めの対処が必要です。異音に気づいたら、慌てずに以下の行動を取る対応が重要です。まず、音の種類や発生タイミングを記録しましょう。次に、自力でできる対策を試してみます。しかし、それでも異音が止まらない場合は、水道修理業者への相談が必要です。水道修理業者は、異音の原因を調査し、適切な修理方法を提案してくれます。快適な水回りの生活を守るために、水道管から発生する異音の見逃しに注意しましょう。